12月15日(火)に藤沢市民会館大ホールで行われた藤嶺学園藤沢中学校・高等学校の100周年記念芸術鑑賞会は中学3年生から高校3年生までの生徒約710名と保護者約110名、来賓約50名そして市民約60名が日本の話をモデルにしたオペラを堪能しました。
オペラの題材になった『小栗判官と照手姫』は江戸時代に流行し広く庶民に浸透した話です。本校の隣にある遊行寺には小栗判官のお墓がありますし、話の中には藤沢の上人(遊行上人、遊行寺の上人)がキーパーソンとして登場します。本校の100周年を記念する芸術鑑賞会としては、これ以上ないほどの題目でした。
このオペラを見せてくれたオペラシアター「こんにゃく座」は日本語の歌詞をわかりやすく伝えるための独自のメソッドを持ち、東京芸術大学のサークルだったころから数えれば40年以上の歴史を持つ日本語オペラのパイオニアです。
歌手10名、スタッフを合わせても17名ほどで作られたオペラは歌手が舞台を縦横無人に動くだけでなく、ステージを構成する台や背景などがシーンごとに変化していくのでこのオペラは大掛かりな作品であるかのような印象を受けました。
衣装や大蛇・馬などの小道具も精巧に作られていたのでリアリティーが一層増し、それが物語の残酷さやコミカルさを際立たせていました。
また、日本語のオペラを専門に扱う劇団であるからこそ、観る前には少なからず難しい顔をしていた生徒たちもスポットライトが当たっている歌手の動きを追うのに夢中になり2時間があっという間に過ぎてしまいました。
オペラが終わると客席全体から拍手がわきあがり、会場の中は「こんにゃく座」の方たちへの感謝の気持ちで溢れていました。
藤嶺藤沢 とうれいふじさわ tohrei-fujisawa 100周年記念行事
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