今回も「牛丼」がテーマです。
大学時代は真剣にサークル活動に打ち込んでしまいました。英語が話せるようになりたいという一心からE.S.Sに所属しました。夜遅くまで活動することがしばしばだったので、小遣いを稼ぐために深夜の牛丼店で働くことになったのです。23時~8時までの勤務。休憩の1時間を挟んでアルバイトだけで店を切り盛りする訳です。夜の牛丼店にはスリルがあります。商品にケチをつける客、終電に乗り遅れてしまった客、泥酔して寝込んでしまう客、無銭飲食を試みようとする客。警察官の出動を要請することも結構ありました。振り返ってみると、この時学んだ他人との接し方が、今の自分を作ってくれたような気がします。経験を積んだだけ人間は大きくなれると思っています。中高一貫校のメリットとはこの点にあるのではないでしょうか。生徒たちには、高校受験を気にすることなく様々な経験をしてもらいたいものです。
海外への進出を考えているということで、正社員に勧誘されました。さすがの私でも躊躇してしまいました。経験豊かな先輩からのアドバイスを受け、教師の道をめざしたのです。今では、その牛丼チェーン店は、海外進出どころか国内の店舗も姿を消してしまいました。
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