6月21日 「書」の掛け軸 二幅 ・ 校長閑話
「山 之 山 水 之 水」 (やまこれやま みずこれみず)
「雲 外 蒼 天」 (う ん が い そ う て ん )
藤嶺学園藤沢中学校高等学校の法人名は「藤嶺学園」です。法人を代表するのは、理事長先生です。本校の理事長先生は、東山勉先生です。6月11日に東山理事長先生から、二幅の「書」の掛け軸を寄贈していただきました。「書」は冒頭に紹介しました「山之山水之水」と「雲外蒼天」になります。「山之山水之水」の書に寄せられた言葉は、「ありのままに自分の誠をつくすことが大切という教えの一つ…自然体で」また、「雲外蒼天」は「雲の向こう側には青空が広がるようにどんな困難な中でも必ず開ける」とありました。中学生・高校生のみなさんが学んでいる「茶道」の授業は、それぞれ専用のお茶室でおこなわれていますね。茶室には「床の間」があります。「床の間」はお寺の本堂に見立てられているそうです。そうすると、「床の間」にかけられている「お軸」はご本尊ということができます。理事長先生が書いて下さいました二幅の「お軸」は中学生と高校生のそれぞれの茶室に掛けられることになります。ですから、授業の時に、心を落ち着かせて、「床の間」の「お軸」を拝読してください。心の変化に気付ける諸君がいることに期待します。
さて、みなさんお茶の道具を漢字で紹介します。すべて読めますね。
1、茶碗 2、棗 3、茶杓 4、水差し 5、柄杓
6、釜・茶釜 7、袱紗 8、茶筅
間違えずに全部読めた人は、お茶の授業を大切にしている証拠です。読めない道具があった人は「お軸」に手を合わせて授業に集中しましょう。
みなさんは「大日本茶道学会」のご指導の元、茶道の授業が行われています。明治時代に誕生した学会です。創設者は「田中仙樵」(たなかせんしょう)第3代会長です。現在は第5代「田中仙堂」会長です。本校には、大日本代茶道学会から寄贈していただいた、創設者「田中仙樵」居士の直筆の「お軸」があります。「お軸」には
「茶 洗 盡 人 間 胸 裡 之 塵」
と書かれています。読み方は、「茶は人間胸裡(にんげんきょうり)の塵(ちり)を洗い盡(つ)くす」。やさしくいうならば、「お茶は人の心の塵を洗い落とす」となります。
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