6月1日 朝礼のお話の一部から今日は、論語の一編を紹介しましょう。
子曰く「之を知るものは、之を好むものに如かず。之を好むものは之を楽しむものに如かず」
解釈は「道や学問を知っているだけでは、それを好きな人に敵わない。けれども、道や学問を心から楽しんで生活の一部になっている人には、誰も敵わない。」となります。
中学生にも分かりやすく言いかえてみましょう。
「知識をただ理解するだけではなく、好きになって実践しなさい(取り組みなさい)、さらには、楽しむぐらいの勉強の仕方をしなさい」ということです。人は誰でも得意、苦手、というものがあります。苦手なことはひとから、冷やかされたり、からかわれたりすることがあり、頭に来ることもあるでしょう。そんな時に、心を落ち着かせて、苦手なことを楽しむためには、どうすればいいだろう。冷やかしやからかいの次元をこえて、楽しみ方をみつけることに気持ちを集中してみてはどうでしょう。冷やかしやからかいの次元にいる人は、その場に置いていけばいいのではと思います。
楽しむのは「自分自身」です。楽しみ方は人それぞれです。「苦手を楽しむ」今までの自分にない世界観で、面白いと思います。
次に、私の好きな言葉を紹介します。
~昨日より今日の高さを~
自分を知る。相手を知る。それぞれに人は、人生観、倫理観、価値観などをもっている。それはどのように構築されていくのであろうか。人は評価されて、認められて、少しずつ少しずつ成長していくものだ。人から「君は素晴らしい。」「君の発想はいいね!」「彼の功績は立派だ。」「彼の努力に感謝する。」など、相手や周囲の人からの言葉が、心を育ててくれる。育てられた心は、さらに志を強くして、次のステップへと理想が高まっていく。
昨日の失敗に気後れしていては、心は萎縮する。失敗を恐れずに自分を押し上げよう。昨日より今日の自分の高さを信じて。
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