昨日(7/18)の新聞は、本校硬式野球部の勝利を伝える文字が躍っていました。
読売新聞 :「藤嶺藤沢 打ち勝つ」
神奈川新聞:「藤嶺藤沢 激闘制す」~決勝打の主将西井「自分たち信じた結果」
テレビ中継(TVK)があり、4時間を超す大激闘、大逆転勝ちということで、多くの藤嶺藤沢関係者が盛り上がったようです。本校OBで立川流真打ち落語家立川らく次氏からも「強敵相手に激闘を制し嬉しく思っております。勢いに乗る野球部員の健闘をお祈りします。」というメッセージが届きました。
さて、本校硬式野球部の激闘を伝えた昨日の神奈川新聞の11面には「日曜歌壇・俳壇・柳壇」が載っていました。昨日の歌壇の特選は「滑舌を良くせんものと「赤光」を大きな声でゆっくりと読む」でした。作は「港南区長谷川友則」、選者武田弘之氏の評は「はっきり発音するための訓練として、斎藤茂吉の名歌集「赤光(しゃっこう)」を音読するという。作者は長期の入院を終えて帰宅したが、身体の不如意を抱え、今回は奥様の代筆で投稿された。朴訥な詠み口が心に迫る。」です。
斎藤茂吉(1882-1953)は、近代短歌を確立した歌人であり、山形県金瓶村(現 上山市金瓶)の旧家(守谷家)に生れ、開業医であった親戚斎藤紀一のもとで(後に養子縁組)一高から東大に学び精神科医となりました。一方、中学時代から和歌に興味を持ち、正岡子規の影響を強く受けて作歌に熱中する青年時代を送ったそうで、代表的歌集に『赤光』『あらたま』『ともしび』『白き山』などがあります。
斎藤茂吉は、実は時宗と大いに縁があるのです。生家の守谷家は隣接する時宗(のち浄土宗)宝泉寺の檀家であり、茂吉は四十世住職佐原窿応の薫陶を受けたのです。そして、処女歌集『赤光』の題名は、時宗が大切にしている「阿弥陀経」に因んでいます。出典は阿弥陀経中の「池中蓮華 大如車輪 青色青光 黄色黄光 赤色赤光 白色白光 微妙香潔」という部分です。
時宗750年の歴史には実に様々な人が関わっているということです。
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