11月の便り
師走に入り「冬の寒さ」がいよいよ到来した感があります。
毎年11月には、いわゆる「喪中はがき」が届き始めます。「喪中はがき」とは、「年賀欠礼状」「年賀状挨拶欠礼状」のことです。この1年のうちに近親者が亡くなり、「喪に服している最中なので、おめでたい新年のあいさつを控えさせていただきます。」ということをお知らせするために送られるものです。「喪(も)」とは、親近者の死後、その死を悼み、身を慎むために、祝い事や社交的な行動を一定の期間避けることです。
「喪中はがき」の文面は様々ですが、「誰がいつ亡くなったか」を記してあることも多く、送られてきたはがきを読んで絶句することもあります。2年前…私の教育実習での指導教諭が66歳で逝去、去年…大学時代に同じ釜の飯を食べた同輩の奥さんが逝去、そして今年…高校時代の同級生の長女が30代で逝去。「無常の風は時を選ばず」…これは「風が咲いている花を散らすのに時を選ばないように、人の命もいつ果てるのか、まったく予測はつかないということ」です。若くして亡くなった方の無念、愛別離苦に苛まれるご家族を思うと胸が痛みます。師走の空気の冷たさが、心の中にも染み入ってくるようです。
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