藤嶺学園藤沢中・高等学校 blog archive

中学教頭ブログ(2/8)

藤嶺広報 2022-02-08

 北京冬季オリンピックが開幕しました。オリンピック史上初めて夏季・冬季両大会が同じ都市で開催されることになりました。日本選手の活躍に期待したいと思います。

 東京オリンピックの際に、注目競技として「男子50km競歩」を取り上げました。今回の北京冬季オリンピックでは「バイアスロン」に興味が湧いています。「バイ+アスロン」とは「2つの+競技」という意味です。「トライアスロン」=「3つの競技」の方がよく知られていますね。

 その2つの競技とは、「クロスカントリースキー」と「ライフル射撃」を組み合わせたものです。1960年にアメリカのカリフォルニア州スコーバレーで行われた大会から正式種目となったそうです。その競技自体はフィギュアスケートのような華やかさは全く感じられません。非常に地味な競技です。

 「バイアスロン女子・個人」をテレビで観ていました。15kmのコースを走破するまでに4ヶ所の射撃場があります。「立射」と「伏射」を交互に行い、タイムを競うのです。1回の射撃につき5発を発射し、1回ミスをする毎にペナルティーとしてタイムが1分加算されるルールです。つまり、射撃回数は合計で20回あり、すべてミスをしてしまうとクロスカントリースキーのタイムに20分が加算されてしまうのです。

 「バイアスロン」は、観ていて決して楽しい競技ではありません。私たちの日常生活のあり方を考えさせる競技なのです。「動」と「静」のコンビネーションは、毎日の生活の中で私たちも体感しているのです。各選手は4km程の距離を滑った後に射撃場へと向かいます。息を切らしながら標的をねらう選手の姿が印象的です。呼吸を整え、集中力を高めないと的を射ることができません。体力だけでなく、精神力が求められる競技であることを知って興味が湧きました。

 自分が「バイアスロン」競技に参加したいとは思いませんが、この競技のルールは人生の縮図のような気がしてなりません。「動」いているばかりでなく、少し立ち止まって「静」かに考える時間が日常生活においても必要なのではないでしょうか。

 もしも、冬のオリンピック競技を体験できる機会があるとしたら、私は「ジャンプ競技」の「ラージヒル」に挑戦したいと思います。何も考えずに、鳥のごとくジャンプ台から飛び下りてみたいのです。札幌の大倉山シャンツェを訪れた際に、できるものなら一度は挑戦したいと思った次第です。