競馬の祭典、日本ダービーが6万人の観衆を集めて東京競馬場で行われました。武豊騎手騎乗のドゥデュースが7522頭の頂点に立ちました。競走馬にとって生涯一度限りのチャンスをレコードタイムで走りきりました。武豊騎手は53歳。今回で6度目のダービー制覇は前人未踏の快挙です。
私の妻は武豊騎手と同じ年齢で、いつも彼を応援しています。勝馬投票券は購入しません。50歳を超えても現役で頑張っている武豊騎手の姿に感動するそうです。なぜならば、騎手の日常生活は過酷なものだからです。
若手騎手の一日を調べてみました。平日は朝4:30起床。競馬開催日は午前3:00前に宿舎を出て競走馬の調教へと向かいます。平日は何頭も調教します。一頭だけではありません。土・日は朝5:00に競馬場へ向かいレース前の準備に入ります。午前9:30からいよいよレースが始まります。すべてのレースに騎乗するわけではありませんが、最終レース(16:30)が終了するまでジョッキールームで待機します。開催日の前日は18時以降、外部との接触が絶たれてしまいます。不正を防止する対策です。若手騎手にとっては辛い2日間でしょう。夜は電話もメールもできないのですから。
現在、競走馬の育成に従事している卒業生がいます。最初は騎手をめざしていたようですが、やはり条件が厳しく断念せざるを得なかったのです。将来は調教師をめざして頑張っているようです。ぜひ目標を達成してほしいと思います。騎手になるための条件は、①体重が49kg以下②視力は0.8以上(矯正視力は不可)③騎手免許の取得、など様々な制約があります。生命の危険を伴う職業ですから生命保険にも加入できません。
藤田菜七子騎手をはじめ、女性の若手騎手が活躍しています。競馬界に挑んでいった彼女たちの勇気は簡単に真似できるものではありません。私の妻も競馬には関心が高いようですが、騎手になる資格はありません。見事に体重制限にひっかかってしまうからです。
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