国際クルーズ船の運航が12月15日、約3年ぶりに横浜港から再開されました。日本船籍のクルーズ客船には「飛鳥Ⅱ」「にっぽん丸」「ぱしふぃっくびいなす」があります。「ぱしふいっくびいなす」は本校の100周年記念行事の際にお世話になった客船です。横浜港停泊中の船内で記念式典を挙行し、その後在校生、保護者、卒業生などを含め総勢約450名で2泊3日の「熊野古道記念クルーズ」へと出航しました。
その「ぱしふぃっくびいなす」が、12月13日に最後となる横浜港を出港しました。1月4日の国内クルーズをもって引退するのです。1998年に就航した客船が、わずか24年で引退に追い込まれてしまったのです。コロナ感染が拡大した2020年2月に運航を中止。今年の3月に国内での運航を再開したものの、乗客数が半減。客船事業の継続が困難になったそうです。
大型客船と言っても、所詮「船」ですから、かなり揺れます。100周年記念クルーズでは新宮港へ向かう途中で夕食タイム。船酔いに苦しんで豪華ディナーを諦める方が続出しました。夕食後に行われた本校OBの能楽師、山井綱雄さんによる「能楽入門」イベントもご本人が船酔いでダウン。お弟子さんにすべてを委ねる事態となりました。
熊野本宮大社では故安倍晋三元首相と遭遇。参加者の方々とハイタッチを交わす光景も見られました。「ぱしふぃっくびいなす」船上では、ご乗船いただいた他阿真円上人による船上賦算が行われました。東日本大震災によって犠牲となられた方々への哀悼の意が込められました。今となっては懐かしい思い出ばかりです。
私が退職するときは、「ぱしふぃっくびいなす」に揺られながらのんびりと船旅を楽しむ計画でした。私よりも早く引退してしまいました。残念です。お世話になった「ぱしふぃっくびいなす」関係者の皆様には厚く御礼を申し上げます。本当にありがとうございました。
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