藤嶺学園藤沢中・高等学校 blog archive

全国いじめ問題子供サミット参加

藤嶺広報 2023-01-27

令和5(2023)年1月21日 土曜日

「令和4年度全国いじめ問題子供サミット〔文部科学省主催〕」へ藤嶺生参加Photo

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 いじめ問題について全国の小中学生が話し合うサミットへ本校中3生3名、中1生1名が参加しました(全国都道府県、政令指定都市代表60校、小21名、中103名)。晴天の下、横浜駅に予定より早く集合しスムーズに開場90分前に文部科学省講堂前に到着しました。講堂の開場を待つ間、本校のいじめ防止活動「心と命を感じるプロジェクト」に関するポスター発表に向け最終確認をしました。開場10時が近づくと全国から模造紙と旅行鞄を持つ児童生徒が集まってきました。壁に向かって発表原稿を練習している生徒や、原稿用紙に最後に清書をしている児童の姿など、いよいよスタートだと自然と緊張感が増してきました。因みに昨年はコロナ禍のためオンライン開催となり本校から中学生3名が出席しました。

 開会では、山本左近文部科学大臣政務官が参加者に向けて「『いじめをなくしていくために私たちができること』というテーマから参加者の皆さんで話し合って頂きたいと思います。(中略)コロナ禍の影響もあり人と人との関わりも変化していると思います。いじめに対して、安全・安心の実現に向けて皆さんで話し合って頂き、そして今日この場で話し合った内容を、皆の思いを学校に帰って周囲の友達や多くいる大人へ伝えて頂き、『いじめをしない、いじめをさせない、いじめを憎まない。周りの人を大切にする。』そのように考える仲間が増えていくことが、勇気のいることですが、いじめをなくすことに結び付いていきます。(略)」と語りました。

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 10時40分、ポスター発表を行いました。参加校を大きく2つに分け、約25校がポスターを張り発表をし、残りの35校の生徒が発表を聞き質問をする形式でした(2人組で5分説明し、3分質問を受け、2分で発表・質問等について用紙に記入、これを3回行う)、あっという間の30分間。山本政務官から「いじめはある?」「そういう時どうするの?」と質問を受け、中3生は「あります。からかいを受ける子へ、声を掛けるようにしています」と応えました。「ポスターの(標語)にもある通り、一人ひとりの個性だよね、大切にしようね。頑張って、ありがとう。」と発表を聞いてくださいました。

 11時20分頃からは、他校のいじめ防止の取り組みを見聞しました。講堂に響き渡る他校の生徒の声に熱意を感じました。

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Aimg_15522 佐賀大学教育学部附属中学校
  「用紙を開くと各活動が書かれている」

 昼食後は、ライセンス藤原一裕氏によるゲスト体験談が行われました。いじめの体験から「逃げてもいいけど負けたらあかん」という言葉をテーマに語ってくださり、またクラウドファンディングで作った『ゲロはいちゃったよ』という絵本の内容やいじめから傷ついた心について、世界は広い、色々な人がいる、例えば深夜番組出演で知った外蛇口研究家や片手袋研究家の話しをして下さいました。またサミット終盤にサミット全体の講評を下さり、子どもたちを理解しようという気持ちが伝わってきました。サイン入り絵本も全参加校へ下さいました。

13時30分頃からは、20グループに分かれてのグループごとの協議と、グループ協議を全体で発表し合う全体交流が行われました。午後前半の全体交流の司会は希望者が行うことになっており藤嶺藤沢の生徒4名も司会を務めました、貴重な経験となりました。

 午後の「いじめ問題に対するメッセージ」を作るグループ協議から全体交流で発表された内容は次のようなものでした。

 ・いじめられている人へ 抱え込まずに相談しよう

 ・みんなへ 区別せずに思いやりを持って意見を伝え合おう

 ・いじめをしている人へ いじめ防止3か条

   ①心の傷を作らない ②人の心はゴミ箱じゃない  ③相手の気持ちを考えて

 ・みんなへ 逃げても歩もう 誇れる道へ

 ・みんなへ いじめを許さないあたたかい環境を作ろう

 ・みんなへ 人の心は氷(一度溶けてしまうと元には戻らない)

 ・みんなへ 考え方の違いは誰にでもあるよ

 ・一人じゃない 仲間を知ろう 自分を好きになろう みんなで一つの輪になろう

 ・今を生きる同世代へ 世間は狭いが世界は広い

 ・先生へ 先生のいじめ対処マニュアルを作りました。

   ①生徒との壁を作らない

   ②生徒に寄り添う

   ③言ってくれた勇気をたたえよう

   ④先生だけで判断しない(保護者への連絡など生徒本人に伝える)

   ⑤生徒と同じ歩幅で

 ・いじめを止めたくてもあと一歩踏み出せない人へ いじめ防止3原則

   ①暖かい心を持った集団 ②勇気をもって一歩踏み出そう

   ③様々な立場を考えられるようにしよう

 ・傍観者へ 大丈夫? 声かける君が ヒーローさ

 ・いじめに関わる皆さんへ

   自分が正しいと思うことをしてください

 ・傍観者へ 声をかける勇気を持っているのはあなただけ

 ・いじめをする人へ

  ストップ!1度冷静になって考えてください。相手の立場を振り返りましょう。

  相手は暗い顔していないか、悩んでいないか、落ち着いて考えてください。

  いじめは楽しいですか。他の人にあたるのではなく打ち明けてみては

  どうでしょうか。

 ・10代の皆さんへ「心の距離2C(C)M(2センチメートル)」 いじめの前、いじめに対し。

   ①C=コミュニケーション(相談) C=こころのケア(いじめられている子に寄り添う)

    M=ムード、雰囲気(いじめを許さない、相談しやすい)。

 ・勇気を出したい人(傍観者、加害者、被害者)へ

   その言葉 みんなもきっと 思ってる

 ・全生物へ S5

   ①親しき中にも礼儀あり  

   ②しないされて嫌なことは

   ③知ろうみんなをより深く 

   ④調べてみようとりあえず

   ⑤しっかり思いを伝えよう

 ・全人類へ 自分の普通を押し付けない

 ・みんなへ広げよう言葉の交流

 

 朝から夕方まで、全国各地からの参加者による様々な発表やメッセージが詰まった子供サミットでした。長かったようで短い一日でした、貴重な経験となりました、参加させていただき有難うございます。

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