明歴々露堂々
少し前のことですが、書家というお顔もお持ちの遊行七十五代他阿一浄上人(東山勉理事長)から書を頂戴しました。書かれていた言葉は「明歴々露堂々」です。読み方は「めいれきれきろどうどう」となります。読み下すと「歴々と明らかに、堂々と露(あら)わる」で、言葉上の意味は「明らかにはっきりあらわれていて、少しも覆(おお)い隠すところがない」ということです。
学校でも、我が家でも、ウグイスがよく鳴いています。しかしながら、私はウグイスの姿を見たことがありません。ウグイスは、見えないけれど確かに存在しています。見えないことと、存在しないことは違うのです。
満月の夜に、空が晴れていれば、良いお月様が見えますが、雲に覆われてお月様の姿が見えないことも意外に多いものです。例え雲に覆われて見えないとしても、満月は間違いなく空に出ています。満月は、見えないけれど確かに存在しているのです。
明歴々露堂々……「世の真理と呼ばれるものはどこかに隠れているわけではなく、最初からありのままに現われていて、それに気付く心こそが大切である」ということになるそうです。
お上人から頂いた私の「明歴々露堂々」は、鎌倉八幡前の表具屋さんに「額装」をお願いしてあります。2~3ヵ月かかるそうですが、できあがりが楽しみです。額装された暁には、校長室に飾るつもりです。その際には、皆さんどうぞ見にいらして下さい。
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