遊行七十四代他阿真円上人遷化
藤嶺藤沢は「仏教系男子校」です。「仏教系」の学校は、いわゆる「宗門校」が多く、本校は「時宗唯一の宗門校」にあたります。時宗は、鎌倉時代の僧侶で「捨聖(すてひじり)」と言われた一遍上人が、文永11年(1274年)熊野本宮参籠の折、阿弥陀如来の垂迹身とされる熊野権現から衆生済度のための夢告を受けたことが始まりです。爾来、幾多の苦節・困難・曲折を経て、現在まで歴代遊行上人により時宗の教えは脈々と受け継がれています。
現在の、これはすでに不正確な表現になってしまいましたが、遊行上人は「遊行七十四代他阿真円上人」です。一遍上人から数えて七十四代目となるお上人でありましたが、去る12月9日未明に102歳で遷化(高僧の死去のこと)されました。真円上人は、平成15年(2003年)に遊行上人となり、以来18年にわたりその地位にありました。真円上人が遊行上人になる際の「晋山式」では、藤嶺藤沢中1期生と2期生が、他の多くの方々とともに遊行寺境内にて上人をお出迎えしたことが思い出されます。
真円上人には、しばらく安らかにお休みになられた後、還来穢国されて再びわれわれを見守って下さることを心より願います。
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